理事長ご挨拶 - 三瓶病院|医療法人社団みのり会

地域の皆様から、
「あって良かった」と思っていただける病院・施設を目指します。
医療法人社団みのり会
三瓶病院
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理事長ご挨拶

医療法人社団みのり会は、愛媛県の北西部、宇和海に面した西予市三瓶町にあります。
人口7000名足らずの三瓶町には、入院施設は当法人の三瓶病院のみで、入所施設に関しても、当法人の事業所以外には特別養護老人ホームが1か所、グループホームが1か所しかないという状況です。
医療法人社団みのり会には、三瓶病院、老人保健施設みのり園、グループホームまほろば、デイサービスセンターまほろば、訪問看護ステーションわかば、サービスつき高齢者向け住宅さくら通りの6つの事業所があります。
当法人の基本的な考え方は、地域の方がいつまでも住み慣れた地域で過ごすことができるように、お役に立てればということです。
田舎だからとか、競争相手がいないからなどと、いい加減なサービスを行うのではなく、常に標準以上のサービスが提供できるように、努めて行こうと思っています。
そして、地域の皆様に「あってよかった」と言っていただける法人を目指します。

医療法人社団みのり会 理事長
三瓶病院 院長
玉井研一
みのり会の法人理念
1.基本を大切に正しい仕事をする
2.地域に根ざし、地域に貢献する。
3.自分に優しく、人に優しく。
三瓶病院の運営方針
1.プライマリーケアのきちんとできる医療機関を目指す
2.職員は日々研鑽に励み、正しい医療を行う
3.地域に根差し、地域に愛される病院を目指す
4.「ありがとう」と言ってもらえるサービスを「こちらこそありがとうございます」という心で

三瓶病院沿革

これまでの歩み
この原稿は愛媛県医師会史(総合二版 平成30年5月刊)に投稿したものです。
三瓶病院は、東京オリンピックの年、昭和39(1964)年11月1日に西宇和郡三瓶町立三瓶診療所(有床診療所)から移管される形で玉井昭一郎(後に医療法人社団みのり会初代理事長)が開設者となり民間病院として設立された。
現在の病院の場所近くに新築移転し、鉄筋コンクリート造2階建てのベッド数47床の病院は、三瓶町で初めての病院だった。
診療科は内科、外科、産婦人科に加え歯科を標榜していた。開設時の常勤医は、玉井昭一郎(産婦人科)平野龍太郎(外科)の2名だったが、非常勤で近隣の医師の支援を受け診療をしていた。初期のころには、水俣病の発見者で三瓶町出身の細川一医師も短期間であるが、診療をしていた。
昭和50年代は市立八幡浜総合病院外科から、昭和60(1985)年からは愛媛大学医学部整形外科教室から医師の派遣をお願いし、診療を継続してきた。
昭和62(1987)年からは内科医として大門史佳医師が常勤医(平成21(2009)年まで勤務)として、平成4(1992)年からは整形外科医として玉井研一医師(現在の院長兼法人理事長)が常勤となり、正式に整形外科を標榜することになった。
平成5(1993)年には、法人化し医療法人社団みのり会三瓶病院となった。
平成6(1994)年には、全病床を医療療養型病床群として認可を受けた。
平成15(2003)年には隣接した現在の場所に新築移転した。
平成25(2013)年からは、内科医として廣野明寿医師が常勤医として勤務し、現在は常勤医3名で診療にあたっている。
医療法人社団みのり会が運営する事業所は三瓶病院のほかに6事業所あり
平成9(1997)年に「老人保健施設みのり園」(80床+通所リハビリ20名(現在は30名)を 
平成13(2001)年には「訪問看護ステーションわかば」、
平成15(2003)年には疾病予防運動施設「メディット21」を医療法42条施設として新病院内に開設。
平成15(2003)年に、旧病院建物にグループホーム「まほろば」(2ユニット:18床)・デイサービスセンター「まほろば」を開設し、平成22年新築移転した。
平成24(2012)年には、サービス付き高齢者向け住宅「さくら通り」を開設した。
平成28(2016)年 法人の2代目理事長に玉井研一が就任している。
現状、将来展望
当院は、西予市の中の三瓶町(人口7000名あまり)において、唯一の入院設備を持つ医療機関である。
現在の三瓶病院の許可病床数は47床であり、全病床、医療療養病棟入院基本料1を届け出ており、いわゆる慢性期病床に分類される療養型病床である。病院は、鉄筋コンクリート造4階建てで1階に外来、生体検査、放射線診断機器、厨房などの設備がある。2階と3階には病棟があり、4階にリハビリテーション室と歩行用プール、各種入浴設備がある。
外来は、検査を受けられる方のために、できるだけ短い導線で移動できるように考えられて設計されている。医療機器はCT(16列)やMRI(1.5テスラ)等を装備しており比較的重装備となっている。標榜科は内科、整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科、放射線科となっている。
常勤医師の専門は整形外科、循環器内科で、いずれも学会専門医資格を持っている。一般内科診療、外傷含む整形外科一般の診療が可能であるが、認知症、骨粗鬆症、義肢装具、心不全、睡眠時無呼吸症候群を専門的に診る外来も行っている。平成29(2017)年から、消化器内科医の非常勤医師が診療にあたるようになり上部消化管、下部消化管の内視鏡検査ができるようになった。下部消化管の内視鏡検査の前検査として、大腸CT(CTコロノグラフィー)も施行可能となっている。
入院(病棟)は、脊椎の圧迫骨折などの整形外科疾患や肺炎、心不全増悪の患者が比較的多く入院している。また、大腿骨近位部骨折等の整形外科手術も行っている。最近では悪性腫瘍のターミナルの入院が増えてきており、緩和ケア等も積極的に取り組んでいる。入院患者のADLを改善させるため、あるいはADL低下を防くために、リハビリテーションを積極的に行っており、脳血管リハビリⅡ、運動器リハビリⅠ、呼吸器リハビリⅠの施設基準を取得している。
また、当院では各職種間の情報の共有を重視しており、ほぼ全職種(医師、看護師、診療放射線技師、薬剤師、理学(作業)療法士、管理栄養士、歯科衛生士、介護福祉士、事務職員など)が参加する週1回の症例検討会とリハビリカンファレンスを行っている。
また、NST(栄養サポートチーム)活動も、約11年以上前(平成18(2006)年4月)から週1回行っている。
当院は、地域に必要とされる医療を考え、地域に貢献をしていけるように常に考えている。同時に、当院でできる医療の範囲を見極めることも重要と考えている。当院で対応できない場合には近隣の医療機関のご協力を得ることになるが、特に市立八幡浜総合病院と西予市民病院には、ご支援いただき感謝している。
愛媛県の中でも人口減少の激しい地域である当地では、患者の確保のみならず、職員の確保の問題が今後さらに切迫したものになっていくと考えられる。
今後も地域から必要とされる病院であるために、「あってよかった」と言っていただける病院をめざし、職員一同、努力していきたいと思っている。
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